ごあいさつ
現在の超高齢化社会において、平均寿命と健康寿命との格差が生じていることは既にご承知の事と思います。 この格差を是正するためには、健康に対する考え方、人の生き方に対する考え方を見直さなければならないと感じております。
『生きる医療(疾病医療)』から『命、生活を支える医療・心の医療(予防医療)』への転換が必要ではないかと思います。
最後まで自分の歯や口から自分の好きなものを食べ、寝たきりになることなく、人間としての尊厳をもって最後の時を迎えられるように、治療やケアをすることが歯科医師の責務であると考えております。
歯や口の健康は全体の健康と大きく関わっており、よく噛んで食べられることが全身の疾病(糖尿病、脳血管障害、心臓疾患、高血圧、肥満など)や認知症等の予防となり健康寿命の延伸につながっております。
また口腔衛生状態を良好に保つことは、誤嚥性肺炎の予防に直接的に関与しており、周術期医療については術前術後の口腔管理を行うことで重症化予防、入院期間の短縮などが報告されています。
これらを踏まえた日常診療に加え、地域包括ケアシステムにおける在宅医療や、母子保健、学校歯科保健、様々な健(検)診事業(乳幼児検診、歯周病検診、妊婦歯科検診、後期高齢者歯科検診、事業所検診)などの事業を通じて皆様の健康の維持増進をはかり、歯周病やむし歯等の治療はもとより、皆様の歯科治療に対する不安の解消やできるだけ痛くなく安心して治療を受けて頂けますよう努力いたす所存でございます。
今後ともよろしくお願い申し上げましてご挨拶といたします。